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妊婦さんが受ける検査


C型肝炎

 ●C型肝炎とは

  C型肝炎ウイルスに感染する事によっておこる肝炎です。 慢性化する確率が高く、ウイルス
  が自然消失する可能性はほとんどなく、まだワクチンも開発されていません。 慢性肝炎から
  更に肝硬変、肝癌へと進行します。


 ●感染経路

  以前は輸血や汚染血液製剤の投与による感染が主な原因でした。 最近は、検査済みの
  血液を使用しているため心配要りません。 医療機関内の針刺し事故や刺青、針灸、覚せい
  剤等の回し打ちになどにおける血液汚染によります。

  夫婦間の汚染や母子感染リスクは低く家族内感染は少ないのですが、自分の健康を守り
  肝硬変へ移行する前に対応できるよう、この機会に検査を受けることが大切です。


 ●感染が判った場合

  経過観察の上、抗原量が多い場合、インターフェロンによる治療をします。


ATL (成人T細胞白血病)

成人T細胞白血病(ATL)は、癌の一種で、成人T細胞白血病ウイルス(ATLウイルス)の感染によっておこる病気です。

ATLウイルスに感染してもほとんどの人は発病することなく、正常人のごとく経過しますが、体内にATLウイルスを持ち続けます。 このような状態をATLウイルス・キャリア(保有者)といいます。

ご自身がATLキャリアであっても特に心配はいりませんが、出生したお子さんについては3歳前後まで6ヶ月ごとに経過を観察し、ATLウイルス感染の有無を検査することをおすすめしますので、主治医の先生にご相談下さい。


子宮頚ガン検査

子宮顕ガンは婦人科のガンの中でも最も頻度が高いものです。 しかし、子宮ガン検診を受けることにより早期発見や早期治療が可能で、このような検診の普及によって 子宮顕ガンの死亡者数は年々減少傾向にあります。

ところが、若年者(20歳、30歳代)の子宮顕ガンは逆に増加しつつあることが最近の研究で明らかにされてきました。 これは妊婦さんも例外ではなく、実際に妊婦さんにガン検診を行ったところ 受診者の約100人に1人は精密検査が必要で、約1000人に1人は治療が必要であったと報告されています。

このようなことから、妊婦さん方にも子宮ガン検診受ける事をおすすめしております。

検診自体は、診察台に上がって妊婦さんの診察をする際に子宮頚部から細胞をこすりとるだけの簡単なものです。 検査後、少量の出血を見ることもありますが、そのような場合でも数日以内には止まりますし、 またそれが流産の原因になることはありません。



クラミジア感染症

子宮の入り口、頚管部に炎症が起こると、流産や早産をすることがあります。

膿のように黄色い分泌物が増加してくることで診断しますが、無症状でも慢性に炎症が続いている場合があります。

クラミジア・トラコマチスによる頚管炎は無症状のまま新生児に結膜炎、肺炎を起こすことがあり、早目に発見したい感染症です。

当院では7週から12週の診察時に子宮頚管部の粘液を調べて感染の有無を確認しています。
治療後は、新生児への感染の心配がなくなるので安心です。



風 疹

「三日ばしか」とも呼ばれており、妊婦さんがかかった場合、胎児に異常(難聴、白内障、心臓の奇形、発育不良、知能の遅れなど)が発症し、 未熟児や流産の原因になりやすいことが知られています。
これは、風疹のウィルスが胎盤を通して胎児に感染する為です
特に、妊娠初期0〜11週以内にかかると高率で何らかの障害を受ける可能性があります。また、妊娠20週までの妊婦さんは初期ほど高率ではありませんが、感染の危険性があります。

 ●風疹の症状

潜伏期は2〜3週間です。
発熱は38℃以下であまり高くなりません。
熱と同時に発疹が出始めます。
発疹はピンク色の小さな点々で顔から始まり、胴、四肢へ広がりますが3日で
  さっと消えます。 耳の後ろのリンパ節の腫れが1週間ほど続きます。

 ●抗体検査について

採血を5cc程行い、風疹に対する抗体(免役)があるかどうか調べます。
  結果は1週間ほどでわかります。抗体がきちんとある方は心配いりません。
妊娠している方は、できるだけ妊娠初期に抗体検査を行います。もし抗体が
  なければ、極力人ごみを避け、風疹の感染から身を守ることが重要です。
  また、感染が疑われる場合は、医師によく相談して下さい。
風疹は一度かかるか、予防接種を受けていれば、免疫ができてかかることの
  ない病気と考えられてきましたが、予防接種については年数を経るにつれ効果
  は消失するという事が判ってきました。その為、当院では妊婦さんについては
  妊娠毎に抗体検査を取り入れております。

 ●予防接種

   抗体がない場合は妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。
   
   接種後に体内にウィルスが残っている可能性が考えられますので、約3ヶ月間は避妊する
   ことが大切です。妊娠してからの接種は絶対に受けないで下さい。


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